平成16年度旧司法試験刑法2
(出題趣旨)
本問は,土地の二重売買,その後の抵当権設定及び更なる売却に関わる事例を素材と
して,売主及び情を知って買い受けた者の罪責を問うものである。ここでは,横領罪,
詐欺罪等の成立要件の理解,横領後の横領に関する的確な考察が重視されるとともに,
事例を法的に分析して論理的に首尾一貫した論述を行うことが求められる。
「横領後の横領」
そういえば、そんな判例、あったわね・・・一度横領したものをもう一度横領できるのか・・・難しくてわからないけど、複数成立させたうえで、侵害された利益は一つということで包括一罪にすることになるのかしら。
もっとも、200万と800万でわかれていて、それぞれがAの権利を侵害している面があるから、抵当権設定と二回目の売買については併合罪のような気もするわ。
「首尾一貫」
これは既遂時期のことを言っているのかしら。
いやー難しい。さて、答案を書きましょう。