司法試験であそぶ

司法試験について考えたこと

平成21年度旧司法試験刑法1(玲子のひとりごと・検討編)

平成21年度旧司法試験刑法1

(出題趣旨)
本問は,相手方による急迫不正の侵害に対して,共同で反撃行為としての暴行を加え,更に他の者がこれに加担して暴行を加え続けたところ,相手方が死亡したが,死因がいずれの暴行によるかは不明であったという事例を素材として,これを的確に把握し,分析する能力を問うとともに,正当防衛,共同正犯と過剰防衛,承継的共同正犯等に関する理解及びその事例への当てはめの適切さを問うものである。

 

「承継的共同正犯」?なんで?だって・・・しまった、丙は「乙と共に」Aを傷害していたのね・・・乙だけが全暴行に関係していた・・・

あら、しかも、よく考えてみたら、どの暴行から傷害が発生したかもはっきりしない・・・ということは、甲にはどうやって傷害結果を帰責するのかしら。もしかして実は同時傷害の特例を利用するのは甲なの?

すっかりへこんできたけれど、なんとか答案を書いてみましょうか。