平成19年度旧司法試験刑法2
(出題趣旨)
本問は,甲が,交番で勤務中の警察官を困らせるため,虚構の事故を申告し交番から
出動させて制帽と業務日誌を持ち出した後,業務日誌の返還を依頼された乙が警察官に
金銭を要求したという事例を素材として,事案を的確に把握してこれを分析する能力を
問うとともに,偽計等を用いて公務を妨害した際の擬律,不法領得の意思の要否及び盗
品等運搬罪等に関する理解とその事例への当てはめの適切さを問うものである。
「擬律」・・・「=裁判所が判決において法規を具体的な事件に適用すること」やっぱり業務妨害罪が成立するかどうかという論点のようね。
「盗品等運搬罪」・・・!これは思いつかないわ。返すためであっても盗品等運搬罪が成立するのかどうか、というわけね。
さて、それでは答案を書きましょう。