平成16年度旧司法試験刑法1
(出題趣旨)
本問は,殺害行為に及んだ者が翻意して被害者を救助しようとしたが,別の者が殺意
をもってその救助を妨害して被害者を放置したという事例を素材として,事例を的確に
把握してこれを分析する能力を問うとともに,中止犯の成立要件に関する理解及びその
事例への当てはめの適切さ並びに不作為を含む殺人の実行行為に関する理解を問うもの
である。
うーん、特に目を引くものはないわねー
あえて言えば、
「殺害行為に及んだ者が翻意して被害者を救助しようとしたが,別の者が殺意をもってその救助を妨害して被害者を放置した」
というところかしらね。
この介入行為の異常さを考えると、何となく、中止犯を成立させてもいいような気がしてくるのよね。そうするためには、たとえば、
「第三者が119番通報したと虚偽を述べることは通常想定しがたく、後は救急車が到達するのを待つばかりで、甲になしうることはないのであるから、なすべきことをすべてしたといえる」
とか、書くのかしらねー。
この辺は趣味よね。
さて、では最後に答案をかきましょう。
もっとも、書くとはいっても、参考にさせていただく答案次第で、答案の体裁がずいぶん変わってしまうのだけど・・・。