司法試験であそぶ

司法試験について考えたこと

平成22年度旧司法試験刑法1(玲子のひとりごと・解答編)

平成22年度旧司法試験刑法1

 

(出題趣旨)
本問は,窃盗犯人が知人の協力を得て事務所に侵入して窃盗をしようとしたが,計画を変更して隣の事務所に侵入して金品を窃取した際,過失により出火させながら消火せずに逃走したところ,その後,同事務所に戻ってきた従業員も消火せずに立ち去り,同事務所が全焼したという事例を素材として,事案を的確に把握し,分析する能力を問うとともに,幇助犯及び不作為による放火罪の成立要件に対する理解と事例への当てはめを問うものである。

 

「計画を変更して」というところは、なんとなく、甲との間の因果性が切れていることをうかがわせるわね。

「幇助犯」とわざわざ書いてあるところに、共犯の処罰根拠を書く必要を読み取るのは、ちょっと自分に都合よく見すぎかしら。

「過失により出火させながら」「不作為による放火罪」この二つは、密接不可分だと思うんだけど念のため強調。

よし、では答案を書いてみましょう。

 

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