司法試験であそぶ

司法試験について考えたこと

平成19年度旧司法試験刑法1(玲子のひとりごと・解答編)

平成19年度旧司法試験刑法1

 

(出題趣旨)
本問は,3名の者が,被害者に薬剤をかがせて昏睡させた上,海中に投棄して殺害す
ることを共謀したが,1名が薬剤をかがせる前に,もう1名が海中に投棄する前に計画
から離脱し,残る1名が海中に投棄したものの,後刻被害者は海中に投棄される前に死
亡していたことが判明したという事例を素材として,事案を的確に把握してこれを分析
する能力を問うとともに,いわゆる早すぎた構成要件の実現及び共犯関係からの離脱等
の問題に関する理解とその事例への当てはめの適切さを問うものである。

 

「いわゆる早すぎた構成要件の実現」

これよね。早すぎたことがなぜ問題かと言えば、①先行行為それ自体が殺人の実行の着手といえるのかという問題と、②先行行為時点において殺意があったのかという問題があるからだと、私は理解しているわ。

「共犯関係からの離脱」

これは、もう誰でも準備している論点ね。

 

さて、それでは、答案を作成してみましょう。