司法試験であそぶ

司法試験について考えたこと

2017-11-06から1日間の記事一覧

平成22年度旧司法試験刑法2(玲子のひとりごと・答案編)

平成22年度旧司法試験刑法2(玲子のひとりごと・答案編) 第1 内金名下に7万円預かった点 詐欺罪が成立する。 第2 7万円を費消した点 1 Bとの関係 詐欺罪が既に成立しているので、費消は不可罰的事後行為であり、横領罪は成立しない2 A社との関係…

平成22年度旧司法試験刑法2(玲子のひとりごと・解答編)

平成22年度旧司法試験刑法2(玲子のひとりごと・解答編) (出題趣旨)本問は,紳士服販売店の営業担当者が顧客にオーダースーツを販売する旨虚偽の事実を述べてスーツを販売する契約を締結し,その代金名目で相当対価の金銭を受領するとともに,同販売店…

平成22年度旧司法試験刑法2(玲子のひとりごと・検討編)

平成22年度旧司法試験刑法2(玲子のひとりごと・検討編) 問題文 第2問甲は,紳士服の専門店であるA社の営業担当者として高級紳士服の販売を担当していた。甲は,遊ぶ金に困ったことから,顧客から金銭を入手してこれに充てようと考え,A社を訪れたB…

平成22年度旧司法試験刑法1(玲子のひとりごと・答案編)

平成22年度旧司法試験刑法1(玲子のひとりごと・答案編) 第1 甲の罪責 1 B社に侵入し、現金を盗んだ点につき、建造物侵入罪及び窃盗罪。 2 B社建物が全焼したことについて 不作為の実行行為性は、自由保護の観点から、作為義務、作為の容易性・可能…

平成22年度旧司法試験刑法1(玲子のひとりごと・解答編)

平成22年度旧司法試験刑法1 (出題趣旨)本問は,窃盗犯人が知人の協力を得て事務所に侵入して窃盗をしようとしたが,計画を変更して隣の事務所に侵入して金品を窃取した際,過失により出火させながら消火せずに逃走したところ,その後,同事務所に戻って…

平成22年度旧司法試験刑法1(玲子のひとりごと・検討編)

平成22年度旧司法試験刑法1 問題文 第1問甲は,かつて働いていたA社に忍び込んで金品を盗もうと考え,親友であるA社の従業員乙にこの計画を打ち明けて,その援助を依頼した。乙は,甲からその依頼を受けて,甲のために協力したいと思い,甲に「社員が…